2014年09月30日

◆自分の強みを自覚して表現する 〜 True Colors ♪

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9月はアップルのiPhone6などの発表で、いろんな話題が出てきましたね。
折れちゃうiPhone、りんごの時計、などなど、ネットの中では話題に事欠きませんでした。
いろいろあーだこーだ言われていますが、やはりアップルという会社の影響力というのは、
まだまだ巨大なのだなといろいろ感じました。


Sonyが一時代を築いたこともありましたが、今のアップルのように世界中で話題になる企業がこれから日本にでてくるのでしょうか。
はい、出てくると思います。
でも日本企業はもったいないな、ということもここの所ひしひしと感じます。えらそうに。
本当の力を発揮できていない、というような気がするのです。
今日は、そんなもろもろのお話。


■iPadが日本から生まれてもおかしくなかった?生保レディとタブレット端末
私が、10年ほど前、某国内大手の生命保険会社のヘルプデスクサポートの仕事をしていました。
そこで利用されていたのは、なんとも不思議なパソコン???

キーボードがなく、ディスプレイのみ。ずんぐりむっくりのグレーカラーで、オシャレ感もなく、サイズもA5ノートほどの大きさのディスプレイ。
その画面の上でのタッチ操作で保険の見積もりなどを行っていくのです。
でも動いているOSは、Win95。その中で、専用の保険設計のアプリを動かしていました。
ちなみに、それはアップルではなく国内の大手PCメーカーから専用で作られていたデバイスでした。

昔から日本の保険の外交員は、生保レディとか呼ばれていますとおり、ほとんどが女性。
レディたちです。さすがに最近は、複数の保険会社を扱う代理店や、WEBでのサービスが広まって、
生保レディも少なくなっているようですが、当時はまだまだ営業の主力のようでした。
みなさんの職場にも、パンフレットを抱えてくる生保レディを見かけたこともあるのではないでしょうか?

ということで、その専用デバイスを操作するのは、そういった生保レディの皆さん。
要は、ほとんどの方が営業トークは達者でも、パソコンについては、得意でない方がほとんどです。
そういったパソコンの苦手な、生保レディたちでも営業先で保険の設計書を作れるようにしたのがその専用デバイスでした。
キーボードなんて、いりません。(あってもキーボード入力ができないレディたちのほうが多かったはず。。)
専用のペンで画面をタッチして操作するのです。

わたしは、サポートしていた立場ですが、あくまでもそういった特殊なデバイスは、「パソコン苦手な人のための特殊な端末」としか思っていませんでした。
その専用デバイスそのものは、あくまでもその一部の業界でしかもちろん使われていなく、一般の人が知ることもありませんでした。

おそらく、私の担当していた生命保険会社以外でも、同様の専用デバイスを当時から生保レディに活用していたところも多いと思います。
それら専用デバイスを作っていたPCメーカーも、私と同じように、単に「パソコン苦手な人のための特殊な端末」としか思っていなかったのかもしれません。

そうして、わたしもそのお客様の担当を外れて、しばらくして2010年に登場したのが、iPad。
「これ、あんとき見たやつだ!」と思いました。もちろん、当時の専用デバイスなんかはiPadと単純に比べられるレベルではありませんでしたが。

iPadがパソコンが使えない人にもITの世界に引きずり込むすごい魅力をもって世界に登場し、タブレット端末という新しい市場を作り出しました。
あの時、PC苦手な人のための端末と思っていたものと、コンセプトとしては、そんなに変わんないでしょう。
携帯性、キーボードを無くして誰でも操作しやすいインターフェイス設計。
まさに、あのへんてこな専用デバイスこそ、iPadが体現していたことをずっと前に不恰好ではありましたが、提供していたのです。
提供していた場所が、生保業界というところ。これをもっと視野を広げていればと、思うわけです。
さらに家庭だけでなく、今や、タブレットは業種問わずに営業職の方の必須デバイスになってきています。

自分の強みを自覚して表現する 〜 True Colors ♪

※今ではタブレットは当たり前の営業ツール


スティーブ・ジョブズは、自らが形作ってきたPCのあり方も打ち破る新しいデバイスをおくりだして、ITの世界をまたも変えてしまいました。
もし、保険の専用デバイスを作った国内のメーカーが、自分たちとPC苦手な生保レディとで作り出したデバイスをきっかけに、「誰でも使いこなせるPC」という考えで一般化した商品を開発していってくれたらiPadのような商品も出ていたかもしれません。


■RedBullとリポビタンD、オロナミンC
ここ数年で日本でもメジャーになってきました。エナジードリンク。
私は日常的に飲むという習慣はありませんが、1、2回飲んだことはあります。
ぶっちゃけあの甘さに、飲むのが疲れて全部飲めませんでした。(エナジードリンクなのに。。)

飲んだ感想としては、「なんだ、これオロナミンCみたいなやつだな。」ということ。
もちろん、いろいろ味の違いや、成分の違いなどもあるのでしょう。その辺は、飲まないのでよく分かりませんが、
パッケージのデザインが秀逸で海外から来たということもあり、「なんかかっこいい!」みたいなとこで支持されている要因のひとつなかな、と思います。
F1なんか、RedBullがいまやスターチームですよね。白地に赤い丸のオロナミンCが走っていても「かっこいい!!」とはいかないわけですね。
自分の車に「RedBull」や「Monster Energy」のステッカーを貼っている人は見かけますが、「オロナミンC」のステッカーを貼る人は見かけません。



これまで、日本の栄養ドリンクというのは、疲れたサラリーマンがちょっとでも元気出そうというような時のドリンクだと思います。(イメージの話です)
※成分的には、栄養ドリンクのほうはエナジードリンクに比べて高いようです。
オロナミンCもそこまでではなくても、栄養ドリンクのライト版といった感じじゃないでしょうか。
繁忙期を迎える職場の差し入れ、残業のお供、みたいな。少なくとも「かっこいい」というイメージからはかけ離れています。
そういうイメージだったものを海外から来たRedBull、MonsterEnergyがやってきて、飲んでいるところもかっこいいドリンクにしてしまったわけですね。
元気ハツラツ!

※これはこれで味のある広告。

そもそもレッドブルがヨーロッパで販売された当初はエナジードリンクというのみ物自体がなかったらしいです。
それこそリポビタンDをRedBullの創業者が見て、商品開発の際に参考にしたとか。

http://www.lifehacker.jp/2013/10/131024book_to_read.html

ということで、もしかしたら世界中にヒットしたかもしれない商品(ここでいうエナジードリンク)をずっと昔からわれわれは、国内だけで眠らせていたということですね。
もっとかっこいいプロモーションを打ち出せば、まったく私たちにとって、目新しくもない商品もヒットの可能性があるわけですね。
外国人から見るからこそ気づくこと、かもしれませんが、日本人ももっと世界に目を向けていかないといけないんだなと思いました。


■スマートウォッチと日本の時計メーカーのテクノロジー
アップルもスマートウォッチに参入表明して、これまでギークな人たちの話題という感じのスマートウォッチも、アップルの発表会以降、妖怪ウォッチ並みに一般的に浸透してきました。
まあ、実際のところは「何ができるのか」というのはこれからという感じですね。

日本には、CASIOのデータバンクがあります。そうです、あれこそ日本のスマートウォッチ。。。ということではありませんが、カシオのデータバンクが出たときもけっこうインパクトがあって、今でもあの一昔前の「ハイテク」なデザイン性はけっこう好きです。
こんなのいまでもギラギラしてスキ。


まあ、流行ったときでも、よっぽど使うシーンがマッチしていた人じゃないとデータバンクで計算はしなかっただろうなと思いますが。
あくまでもファッションアイテムとして、ギークな感じが受けていたと思います。といっても持ったことないのでわかんないけど、だれもあれで電卓を使ったりしてないですよね?
電話番号くらいは、登録してたかもしれないですね。でもそのあと全部、携帯電話に持っていかれましたね。
でもカシオのそういうところって大好きです。「こんな機能、誰が使うの?」「G-Shockってそんな頑丈にする?」とか。

いまでも、アウトドア用の時計としては、G-Shock、ProTrekとかオシアナシスなどすごいテクノロジーの詰まった腕時計がたくさんあります。
標高や潮見表、温度、気圧、などのさまざまなセンサーが搭載されています。ソーラーパワーで電池要らずだし。
ということなんですが、こんなこと一般の人たちはほとんど知らない。コアなファンや、登山やサーフィンなどアウトドアが好きな方だけでしょう。
そういったセンサーをつける技術があるのだから、いろいろスマートウォッチを開発する可能性は十分にあるんだと思いますが、どうでしょうか。
期待しております!


■自分の強みを自覚して表現する
iPadが出る前にもタブレット端末あるにはあったし、RedBullが生まれるずっと前から日本ではオロナミンCを老若男女が飲んでいたんです。
(アップルが生保の専用デバイスの存在を知っていたかは分かりませんが。。)
ヒットする商品というのは、必ずしも目新しくなくても、品質がよければ、それを表現する力で、世界を変えてしまうんだということです。
アップルも、RedBullも何がうまいかというと、表現力。※もちろん、商品の力があるということが前提
もってているとワクワクするようなデバイス、飲むと力がわくような飲み物、そういった予感を与えてしまうのですね。
表現力。一番日本人が苦手なところでもあると思います。自己アピールですね。

話のスケールが大きすぎてしまいましたが、
普段、仕事をしているなかで、私たちも自身の強みをもっと自覚しないといけないと思うんですね。
自覚するには、ちゃんと周りからの刺激もどんどん受けないといけないです。
「あ、意外と自分ってこういうのが得意なんだ、」というのは自分では気づきにくいもの。

日本の企業みたいに、自分たちの世界だけを見ていては、チャンスを逸してしまいかねません。
常にアンテナをいろんなところに柔軟に張り巡らせて、固定観念にとらわれず日々の物事を捉えられるといいのかなあと思います。
「自分の本当に得意なもの、自分の持ち味って何だろう」と、たまには、自問自答してみるのもいいかもしれないです。
そして、誰かに伝えてみてください。ボロクソにけなされることもあるでしょうが。それはそれでいいじゃないんですか。
打たれても、修正したりブラッシュアップしてきちんと自分の強みを表現できれば、協力してくれる人や、お客さんが出てくると思います。


シンディローパーのTrueColorsという曲がありまして、とても大好きな曲なんですが、
このブログを書いていると、なんだか自分のよさに気づけなかった日本の応援歌に聞こえてきましたよ。


訳詞: http://ameblo.jp/moai0920/entry-11792715322.html


*どうでもいい話
じつはわたくし、時計の販売員もしてた事があって、ちょっとした時計好きです。
たまたまですが、今使っている2つともカシオ。

定番、G-Shock。ソーラーなので電池交換不要。
電波時計でもありますが、私の住んでいるとこではなかなか電波が届かないようで、修正してくれません。。年一くらいで電波を拾ったりします。

ソーラーで電池交換が不要っていうのは、実は壊れにくくなる要素の一つです。こんな防水機能の高い時計は、あまり中を開けないほうがいいんですね。
電池交換しなくていいということは、故障修理以外に開ける機会がなくなって気密性が保たれやすいのです。

そしてこんなやつも持っています。ちょっとモデル違いですが。
チープでキラキラ感じですが、いいんです。これでいいんです。


本当のことを言うと、グランドセイコーとか、カルティエとか高級な時計をしたいのもしたいんですが、諸般の事情により、こんなの使っています。



お気軽にコメントや、メール:sidebyside.info@gmail.comくださいね
ブログの感想や、皆さんの使い方のヒントも教えていただければと思います。


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Posted by SideBySide at 18:00│Comments(0)ITSide By Side
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