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Posted by TI-DA at

2014年11月11日

◆ウェアラブル近未来予想図

〜「何ができるのか?」というよりも、「どう使うか?」と考えることが大事~

今年はAppleのイベントでAppleWatchが発表されてからウェアラブル端末が一般的に認知されてきたように思います。では、ウェアラブル端末って、何ができるのでしょうか?
・・・・・うーん。なんでしょう。。
わたしもよく分かりません。
でも、これから私たちの生活に密接にかかわってくることは確実でしょう。

そもそも、「何ができるのか?」という問いかけは、IT機器に対して問いかける言葉としては、限界があります。
「何ができるのか?」というよりも、「私はこれをどう使うか?」と考えることが大切。
まあ、それはIT機器以外のツールにもいえることですね。
さて、ウェアラブル端末ですが、当面は、すごく限定されたシーンでしか使われないと思います。ということで、私の考えるウェアラブル端末の近未来予想図。
ウェアラブルデバイスは、情報の流れがこれまでのデバイスとことなっていることが、大きな特徴です。
パソコンや、スマートフォン、タブレット端末というのは、どちらかというと情報を取得したり、自分から意識的に情報を発信するのが主です。
画面から得られるインターネット上の情報や、画面を通してゲームをしたり。あくまでもディスプレイがあってこそ成り立つデバイスですね。
ウェアラブル端末は逆に、身につけている人から情報を取り出すということが、大きく変わるところだと思います。
身に付けている人の情報を自動的に収集すること。それも、身に付けている人が意識せずに。
位置情報、脈拍、歩数などなど。それぞれの端末の中に内蔵されているさまざまなセンサーによって、身に付けている人のさまざまな情報を収集していくのです。
意識的に使うデバイスから、無意識のデバイスになる、ともいえるかもしれません。

■医療・介護
スマートウォッチに、体温、血圧、血中酸素濃度などのセンサーが付属されれば、看護師の負担はすごく楽になるだろうなぁと思います。
私も入院したときには、看護師の皆さん、あらためて本当に大変なお仕事だなと思いました。
入院患者には、朝・昼・晩と検温などの時間があります。そのたびに、看護師の方がこられて測定していきます。
毎日の定時的な体調の測定などが、スマートウォッチみたいなものを見つけることで自動化されれば、だいぶ、看護師の負担も軽くなるのではないでしょうか。
定時的な測定で、単身世帯の高齢者の方の在宅ケアということにも利用できるかもしれないですね。
また、介護や看護では人とのかかわりあい方が非常に密になっていく現場です。
測定のときの何気ない会話も、様子を知る指針となっていると思うので、機械任せにするのは抵抗がある方も多いと思います。
しかし、慢性的な人手不足の介護・看護の現場では、このようなツールを使うことで、負担を減らして逆に、コミュニケーションを図る時間に使えばいいんじゃないかなと思います。
病院での活用も?!


■防犯
こども向けの防犯用スマートウォッチが出ました。その名も、「ドコッチ」。
http://www.gizmodo.jp/2014/09/01.html

妖怪ウォッチのほうがいいなー!と思う子ばっかりだと思いますが。親としては、これはいいなと思いました。
小さい子どもたちに携帯電話やスマートフォンを身に付けさせるのも、それはそれで心配ですよね。
なくさないか、変なサイトにのめりこまないか、イジメの温床になるんじゃないか。などなど、心配はつきません。。
これならバランスよく使えそうだなと思います。簡単なメッセージのやり取りもできるようです。
このような端末が、これから他社からもどんどん出るかと思います。
徘徊などが心配な認知症患者の方にもこういう商品が出てくるんではないかな。


■スポーツ
もうすでにスマートフォンのNike+などのアプリで、ジョギングのときに利用されている方も多いと思いますが、
それの延長で、よりアクティブでハードなスポーツでも、ウェアラブル端末がいろいろ可能性を秘めていると思います。
ウェアラブル端末で、脈拍などもリアルタイムに計測することで、トレーニングの負荷を明示化できます。
これまでのトレーニングの手法に数値化したデータを蓄積していくことができます。そうなれば、もっと効率のよいトレーニングを考えたり、個別にトレーニングの負荷を調整したりできるようになるでしょう。
ジョギングは嫌いではないんですよ


これまでは、トップアスリートしかできなかったようなデータの取り方がウェアラブル端末を使うことで、だれでも身近に自分自身にあったトレーニングを導き出せることができるようになるかもしれません。
逆にこれまで「伝統的」なトレーニングが全く効果がないとされるかもしれません。
また、そういったデータを分析するアプリケーションも身近になって、部活動のコーチたちがパソコン片手に指導する、ということも当たり前になるかもしれないですね。
以前に紹介したサッカーでのデータ分析も、学校の部活でも採用されてしまうかも?!
  ◆ワールドカップでみるデータ分析と弱小サッカー部の思い出。
   http://sidebyside.ti-da.net/e6411722.html
それとマラソン競技などで、ウェアラブル端末から計測されたデータを元に、コーチがスパートをかけるタイミングを計ったり、指示を送ったりする、なんてことも起こりそう。
逆に、ウェアラブル端末装着禁止!とか新たなスポーツのルールの整備も必要となってくるかもしれません。

■ヘルスケア・ダイエット
医療、介護、スポーツの分野でもウェアラブル端末の可能性が、ということですが、となると、ダイエットやヘルスケアの面でもどんどんウェアラブル端末が進出するでしょう。
万歩計、カロリー計算、など想像できると思いますが、なんと、Googleではコンタクトレンズにセンサーを取り付けて、涙の中に含まれる血糖値を監視する糖尿病患者向けのコンタクトレンズを開発しているとか!
http://japanese.engadget.com/2014/07/15/google-smart-lens/
ここまでくると、身に付けるというよりもサイボーグみたいな感じもしてきましたが。。でも、そんなこともできる日が遠くないうちにやってくるでしょう。


■仕事で使える??
上記は、おもにプライベートの中での使い方をイメージしましたが、仕事の中でウェアラブルデバイスがどう使われていくでしょうか。
漠然としたイメージなんですけど、広い敷地の中で行う仕事、たとえば、テーマパークのスタッフとか、大規模な建設現場とか、そういう場所でスマートウォッチを付けて仕事をすることで、いろいろできる可能性があるのと思います。「あそこの現場にスタッフの人数が足りていないな、、、ちょうど近くにいる○○さんに向かってもらおう」といってスマートウォッチにメッセージを送るとか。
サッカーのフォーメーションを決めるように、リアルタイムでスタッフの位置情報を知ることで、最適なスタッフの配置を考えたり、などなどできるんじゃないかなーと思いました。
また仕事で使われるようになると、身につけている個人、個人のパフォーマンスが数値化されてきて、それが評価の基準のひとつなるかもしれません。
そういったこと対して、まるで自分自身が感情もない機械の歯車になったかのように感じる人もいるでしょう。
逆にこれまでおとなしくて目立たなかった人が、データでみるとすごく効果的なパフォーマンスを出している!ってこともあるかもしれません。

■人に着けなくてもいいんじゃない?
このブログを書いてるうちに、考えたのが酪農や畜産の分野で家畜に着けることもありそうだなと思いました。
牛、豚、羊などのヘルスケアや放牧時の位置の把握に使ったりすることができるかもしれません。
カウベルはもともと放牧時に牛たちがどこにいるかわかりやすくするために、牛の首に下げてたようです。
カウベルからウェアラブル端末へ。動物に付けるとなると、それなりのサイズと耐久性が必要ですね。。
あと、家庭用として、気まぐれに外出してしまうペットのために、防犯用として売り出されるかもしれませんよ。
私もウェアラブルつけるんですか?




■心配なことも
とはいえ、便利になるばかりのようにも見えますが、慎重に考えないといけないのが、ウェアラブル端末を装着することで、さまざまな個人の特徴や生活のパターンがデータ化されて収集されてしまうということです。
GPSによって位置情報が四六時中取得され、あわせて行動パターンもデータ化されて集約されてしまいます。
何時に起きて、何時に家を出て一日にどのくらい運動するのか、体温、脈拍、血糖値、などなど。本来であれば、病院のカルテでしか管理されなかったような情報まで、ウェアラブル端末を経由して、各種クラウドサービスに蓄積されてしまうことになるかもしれません。
これまでITの技術革新とプライバシーの保護は、かならずプライバシー保護が後手に回ってしまいます。
プライバシーを確保するために、利用者が自分でデータを匿名化したりするなど、使う側もリスクをよく考えて、使いこなさないといけないでしょう。





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